香港への入国審査は、香港国際空港や陸路・海路の出入国ポイントに到着した際に行われます。この審査は、香港に旅行などで入国する際に必要な手続きであり、様々な規定やプロセスが存在します。ここでは、香港の入国審査について詳しく解説していきます。
まずは、香港国際空港を利用した際の入国審査について解説していきます。まず、到着ロビーから入国審査エリアに向かいます。到着したターミナルによっては、シャトルトレインもしくはバスで入国審査エリアまで移動する場合があります。入国審査の際には、パスポートと入国カードの提示が求められるのでご用意ください。入国カードは航空機内で配布されることが一般的ですが、もし手元にない場合は、入国審査カウンターの前にある入国カード記入カウンターで入手することができます。黒色のボールペンで必要事項を記入し、入国審査の列に並びます。入国審査では、通常審査官からの質問はありませんが、場合によっては滞在目的や予定期間に関する簡単な質問が行われることがあります。入国審査が完了すると、パスポートにスタンプではなく、ランディングスリップが挟まれます。このランディングスリップには、氏名、パスポート番号、入国日、滞在期限が印字されています。2013年以降、香港ではパスポートにスタンプを押す制度が廃止されたため、スタンプは発行されません。また香港の入国審査では通常、指紋採取や写真撮影は行われません。審査が完了しても、入国カードとランディングスリップを大切に保管してください。ランディングスリップは、香港滞在中は常に携帯しておく必要があります。もし紛失した場合は、湾仔という場所にある香港のイミグレーションオフィスに行くことで再発行してもらえますがなくさないように気をつけましょう。以上が香港国際空港を利用した際の入国審査についてになります。
次に、入国審査をフェリーターミナルで行う際について解説します。香港に滞在している際にマカオへフェリーを利用して訪問する方も多いかと思います。一般的な流れとしては、マカオから香港へのフェリー到着後、船を降りて、フェリーターミナル内の入国審査エリアに移動します。入国審査では、審査官が旅行者のパスポートや入国カードを確認し、必要な情報を入力します。入国カードは船内で係の方が配っているのでそちらで受け取ってください。もし、受け取れなかった場合でも船を降りた後に入手することができます。入国審査が完了すると、ランディングスリップと入国カードの2枚目(出国カード)が渡されるのでなくさないように保管しておきましょう。
最後に、バスを利用した際の入国審査についてです。マカオや深圳など中国本土の都市から香港へ訪問する際には、越境バスを利用することができます。深圳湾港、落馬洲、マンカムトウ、シャタウコク、ヒュ香園圍と港珠澳大橋の6つの主要ルートで、バスが運行されています。香港に到着し、バスを降りて、建物に入るとイミグレーションがあります。そこでパスポートと入国カードを提出し、入国審査を行います。こちらも、入国審査が完了するとランディングスリップと入国カードの2枚目が渡されます。
また、e-channelという特定の条件を満たす方が専用の自動入境ゲートを利用して入国審査を行うことができる制度があります。こちらの制度は、香港国際空港だけでなく、羅湖、落馬洲支線、ホンハム、深セン湾、シャタウコク、マカオフェリー・ターミナル、中国フェリー・ターミナル、カイタッククルーズターミナル、マンカムトウ、落馬洲、屯門フェリーターミナルでも利用することができます。出入国書類の記入も不要になるので、通常の入国審査窓口に比べて待ち時間が短縮され、効率的に入国手続きを行うことができます。e-channelは一度登録すると、パスポートの有効期限が切れるまで利用できます。香港だけでなくマカオや深圳でも利用でき大変便利ですので、条件に当てはまる方は、登録し利用することをおすすめします。